外宇宙のものどもについて
昼のあとには夜がつづく。
聡明な貴方は、そんなことはもちろん知っているはずです。
それでは貴方は、宇宙の根源においても昼と夜とがあることをご存知ですか?
失礼しました。これは、聡明な方にはわからないはずです。
もし貴方がこのことを知っているとしたならば、ひょっとすると貴方はすでに狂気に蝕まれているのかもしれません。
このことをほんの少し理解するためには、旧支配者についてお話する必要があります。
「旧支配者は過去、現在、未来にわたって存在する。不可視の忌まわしい旧支配者は、人類の出現よりも早く、冥い星々より原初の地球に到来した。
大洋の下に潜んで万劫の歳月を過ごした後、海より陸地があらわれるや、暗い夜となって群がり押し寄せ、地球全土を支配した。
凍てつく極地には壮大な城都を築き、峻険な山の頂には、神々の呪いたまいし尋常ならざるものどもの神殿を建立した。
旧支配者の眷属が地上を覆い、その子らが悠久の春秋に耐え抜いた。レンのシャンタクは彼らの手になるものであり、ズィンの原始のあなに棲むガーストどもは彼らを支配者とみなす。彼らはナ=ハグの夜鬼どもを生み出し、大いなるクトゥルフは彼らの同胞であり、ショゴスは彼らの奴婢である。ドールはノスの冥い峡谷で彼らに臣従の礼を致し、ググは古ぶるしいトロクの高嶺の下で彼らを賛美する。」
〜ネクロノミコンより
どうですか。永劫なる過去に、彼ら「旧支配者」は存在していたのです。
そして想像してごらんなさい。
旧支配者が大いなる忌まわしさの元に大地と海とを支配する様を。万物が彼らに屈し、彼らの邪悪さを知るその様を。
あぁ、なんという冒涜でしょうか!
確かにその時、偉大なるルルイエは浮上し、彼らは星のなかを歩み、大地を闊歩していたのです!
だがしかし、残念ながら(?)今や彼らは関門の彼方に棲んでいます。
なぜなら、あるとき旧支配者の醜業を見かねた旧神が彼らに襲いかかり、混沌が支配し有形のものが留まれない次元の彼方へと、彼らを放逐したからなのです。
今、忌まわしきクトゥルフは、再びルルイエの都にて永劫の歳月が果てるまで、死の夢を見る眠りにつく定めをおっているのです。
だがしかし、
安心してはいけません。
彼らは、過去はもとより、現在、そして未来にも存在しているからです。
アザトースを支配者とした彼らは、ヨグ=ソトースの中に潜んでいます。
そして、ヨグ=ソトースは時間の迷宮を知っており、全ての時がヨグ=ソトースにあっては一つなのです!
遥か悠久の太古に旧支配者が現れた地も、周期が巡って旧支配者がふたたび現れる地も、ヨグ=ソトースの知るところである。
昼のあとには夜がつづく。いずれ人間の時代は終わり、旧支配者がかつて支配した地を再び統べる。汝は旧支配者を邪悪なものとして知り、呪うべき旧支配者が地球を汚濁する定めである。
〜ネクロノミコンより
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